総務委員会

本日は総務委員会、改選後最初の常任委員会。正確には各委員会とも一度開会しているが委員長互選など人事に関わる件だけだったので、本格的な委員会質疑は本日が初となる。
本日の議案は3件
・武蔵野市市税条例の一部を改正する条例
・武蔵野市印鑑条例の一部を改正する条例
・平成27年度武蔵野市一般会計補正予算(第一回)のうち、歳入と商工費

市税条例に関しては、地方税法改正に対応した事務的な改正であり、内容は、個人市民税の減免措置の延長、軽自動車のエコカー減税の1年間の導入、たばこ税率の特例の廃止、マイナンバー制度導入に伴う字句の改正など。

たばこ税率の特例の廃止というのは、3級品(わかば、ゴールデンバット等)の税率を低く抑えていた特例を廃止し通常品と同等の税率にするというもの、安いたばこが安い理由は税金が安かったからと初めて知ったが、発泡酒や軽自動車税など、取りやすいところから取るような考え方はあまり良いとは思えない。マイナンバー制度に関しては、この後の行政報告でも様々な議論が交わされた。年金情報流出事件があったこともあり(それだけではないが)慎重を求める声や、反対の意見もあったが、本議案自体は賛成多数で可決。

印鑑条例に関しては、印鑑登録の際に氏名などと共に、性別の記載欄があったものを削除するという物、すでに新聞報道もされている。→武蔵野市一部帳票で性別欄廃止

性的マイノリティーへの配慮から、性別記載欄を廃止と言っているが、私は違和感を持った。本会議場での議案説明の際にも市長が「男女共同参画や、性的マイノリティーへの配慮云々」と説明していたが、これは単純に事務的に不要な記載を削除したということで良いのではないか、あえて「性的マイノリティーに配慮」と強調する必要はない。もちろん、配慮は必要だが、こういったことを政治的アピールに利用してはいけない。

本来は性別欄に拘らず、不要な作業を洗い出し精査すれば良いだけであり、また、本日の説明では「16課が所管する114種類の帳票に性別記載欄があり、このうち25種類が事業を進めるうえで性別記載は必要ない」との説明だったが、逆に89の帳票には性別の記載が必要という事だ、114のうち25だけ削除しても根本的な解決には繋がらない。

印鑑条例、補正予算に関しては賛成全員で可決。

陳情及び行政報告

陳情————————-

人種差別を扇動するヘイトスピーチを禁止し処罰する法律制定を求める意見書の提出に関する陳情
執行部に対する質疑のみであったが、個別の団体に対して集会や公共施設の使用を制限することは難しいだろうとの答弁があった。いわゆる過激なヘイトスピーチは許されるものではないが、ヘイトスピーチの基準がはっきりしておらず、集会・結社の自由や、表現の自由との線引きが困難である。本日は陳述人が出席しなかったため陳述人に対する質疑は行われず、委員会として陳述人に対する質疑が必要との判断で本陳情は継続審査となった。

行政報告————————-

・「武蔵野市まち・ひと・しごと創生本部」の設置について
・マイナンバー制度開始に伴い制定する2つの条例の基本的な考え方についての市民意見募集
・住民基本台帳カード偽造の刑事告発について

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