6月議会_一般質問その2「元職員の再就職について」

今議会では17名の議員が一般質問を行いましたが、その中で私が所属する自由民主クラブ代表近藤和義議員、市議会市民クラブ桑津昇太郎議員、武蔵野無所属クラブ小美濃安弘議員の3名がタイトルにある「元職員の再就職」について質問を行いました。

これは現在稼働中のむさしのクリーンセンターの所長を務めた元職員が武蔵野市を退職後、市の外郭団体勤務を経た後に、今年5月に着工した新武蔵野クリーンセンターの施工業者に就職をしていたという事案であります。

建設費だけで約100億円もの税金が投入され、運営費も含めると200億円を超える市の事業を請け負った事業者に、その関連部署にいた職員が再就職をするというのは、その決定過程に何らかの便宜を働いたと疑われても仕方がなく、もしそういった具体的な「何か」がなかったとしても、慎重に判断するべきなのではと私も考えていました。

市長の主な答弁は
『市を退職し5年を経過した後で市の関与はないとはいえ、市と利害関係のある企業に就職するというのは、市民の誤解を招きかねない事例と認識しており、もう少し慎重なところがあってもよかったのではと認識している』

『(今回の一般質問の通告を受けて)当該会社に電話で事情を確認したところ、市役所職員としての経験を踏まえて様々な教授を頂くための採用であり、基本的には武蔵野市以外の業務につくとの説明を受けた』

小美濃議員の質問に対しては
『該当の職員が本年3月に当時勤務していた外郭団体を退職するにあたって挨拶に来た際に再就職の報告を受けた』
『本人に大丈夫なのかと確認したところ、「法的に問題ない、武蔵野市以外の業務に従事する」との話だった』
『新クリーンセンターの祈願祭に出席していたことは最初の説明と異なり遺憾である』

以上のような答弁から伝わってくるのは、このことに関して市長は特に問題意識を持っておらず、一般質問の通告を受けてから再就職先の事業者に確認を行い、武蔵野市以外の業務に就けば(バレなければ?)問題ないと考えていのではないかと考えられます。

仮に法的に問題がなく、新クリーンセンター計画に対して元職員が具体的な便宜を図った事実がなく、また武蔵野市以外での業務に従事するため市への影響がないとしても「論功行賞」とも受け取れる今回の「天下り」に対して、市長はもっと緊張感を持って対処するべきであり、今後このようなことがまかり通るようになってってはならないと考えます。

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