マナーポイント撤去の影響?

2月12日に吉祥寺、4月1日に三鷹・武蔵境駅のマナーポイントが廃止されました。

廃止に至る経緯が不明瞭なこともあり厚生委員会や予算特別委員会で質疑を行ってきましたが「マナーポイントによって守られてきたマナーが、撤去をすることによって悪化するのでは?」といった懸念が現実に起こっているように思えます。

もちろん、一番良くないのはマナーを守らず、ポイ捨てをする喫煙者であることは言うまでもありません。

しかし、今までマナーを守り、分煙に協力してきた喫煙者に対しなんの配慮もなく一方的にマナーポイントを撤去をしてしまえば、ある程度こういった事態になることは想定できたのではないか?とも思えます。

吉祥寺においては、北口の一角にあるタバコ販売店の軒先の灰皿に人が集まり、この場所に限って言えば以前よりたばこを吸わない歩行者と喫煙者の距離が近くなっており、煙害や火傷の危険性は増してしまっています。(コミセンや大手量販店の駐輪場も近いため、親子連れや子供も通ります)恐らく、ここでたばこを吸っている人は灰皿がある場所で吸っているのだからマナーは守っているという認識だと思います。

また廃止直後にはこういった状況もあったようです。
https://twitter.com/kichijoji_ziinz/status/433744991366971392 (別ウインドウで開きます)最近はポイ捨てが減ったというよりは、吸殻を拾う清掃員の方を強化したように感じますが。

三鷹駅北口のおいても、駅前のたばこ販売店に人が集まり、灰皿の近くの歩道で喫煙をする人が明らかに増えています。マナーを守ろうにも人が多すぎて歩道に溢れてしまっている状態です。そこへマナー推進委員が「歩道で吸わないように」と注意をして逆に反発を受けるというトラブルも発生しているようです。

そして昨晩、私が武蔵境駅南口を通った時の状況です。
なんとなく駅前の風景に違和感を感じ、立ち止まって良く見てみるとマナーポイントがあった場所から横断歩道を渡った反対側で数名の方が携帯灰皿を手に喫煙をしています、さらにバス停の付近の植込みの石段に腰掛け喫煙している人もいます、これまでマナーポイントに集中していた喫煙者が分散をしてしまっているような状況でした。

さらに駅舎の方へ歩いていくと、
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多数の吸殻が…(繰り返しますが、ポイ捨てはいけません)

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※写真だけ撮ってそのまま、というわけにもいかないので、この場の吸殻は全て回収いたしました。

日中は清掃員の方が頻繁に拾っていること、恐らく全ての人がポイ捨てをしているわけではなく携帯灰皿を使用している人もかなりの割合でいる事を考えると、歩きたばこも相当増えていることが想像できます。

行政(武蔵野市)の言い分は、「安全できれいな街を目指して」という事だが、はたしてこれで本当に安全できれいな街が実現できるのだろうか?これでは「マナーポイントの撤去」のみが目的となっていないだろうか。

そしてもう一つ問題と感じていることは、このマナーポイントの撤去がどのような過程で決定したのかが不明確であること、喫煙者や関係者(事業者)の理解を得る配慮がなされていない事であります。

また、先の平成26年度予算特別委員会の歳入質疑(ちなみに武蔵野市のたばこ税の税収は毎年10億円前後であります)における他の議員の質問に対して邑上市長が「(マナーポイントがなくなったことで)吉祥寺駅北口ロータリーがスッキリして気持ち良くなりましたねー」と、とてもさわやかな口調で、まるで他人事のように述べていたのが非常に気になりました。

確かにあの場所はスッキリしたかもしれませんが、そのしわ寄せが色々なところに出てきて、恐らく担当部署や現場の皆さんは非常に苦労や苦心をされているであろうことは安易に想像できます、にもかかわらず行政の長である市長の答弁があまりに他人事のようなのが一番の問題点かもしれません。

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